満寿屋パン MASUYA scince 1950

2017/04/13

佐藤農場 ディンケル小麦について

佐藤農場 ディンケル小麦について

「衝撃的でした、とにかく小麦の味が濃いんです」
佐藤裕一さんが、アメリカから入手したディンケル小麦粉を都内のベーカリーに依頼してして作ってもらったカンパーニュを食べた時の感想。

「小麦畑のオーナー制度」で契約させて頂いている小麦農家「佐藤農場」のディンケル小麦の圃場(ほじょう)に取材に行かせて頂いて、「なぜディンケル小麦を育てようと思ったのですか?」という質問に最初に出た一言でした。
ディンケル小麦とは、英名スペルト小麦ともいい(ディンケルはドイツ語)、小麦の古代品種なのだそうです。

これがそのディンケル小麦の原麦と覆っている殻。
レポート2ディンケル小麦佐藤農場.JPG
通常と比べると、殻がとても頑丈で、この殻がメリットでもあり、デメリットでもあるそうです。

メリットとしては、固い殻により栄養が沢山入った「ふすま」の層が薄く、製粉の際にふすまを残して粉にする事ができるので栄養価が高くできる、という事です。
デメリットは、固い殻のおかげで脱穀が大変になり(コンバインでは脱穀できない)、コストもかかるので、ディンケル小麦が普及している欧州でも高価な小麦になってしまうそうです。
他にも、殻のままでは播種がうまくいかなかったり、北海道ならではの問題もいろいろあるとの事(雪の下での冬枯れなど)。

「でもそれに有り余るぐらいの可能性がディンケル小麦にはある」と佐藤さん。

今回は去年の9月27日に殻付のまま播種し、作付面積は1.1ヘクタールという畑一面を覆っています。
レポート2ディンケル小麦佐藤農場4.JPG

この規模では北海道では佐藤農場以外誰もやっていないそうです。ところどころ黄色くなっているのは枯れた部分。

雪の下でじっと耐えていた小麦ですが、小麦と言われないと分からないですね。
レポート2ディンケル小麦佐藤農場2.JPG

おじいさんが入植して3代目の裕一さん。
レポート2ディンケル小麦佐藤農場3.JPG
引き継いできた農場に新しいディンケル小麦を育てて先駆者となり普及させたい、との事です。

「他の農場ではやらないことをやって、「個性」をつけて残していきたい」

しっかり十勝農業の未来を見据えた笑顔が印象的でした。

Wheat Reports by Farmers

農家さんからのレポート